「鬼滅の刃」に登場する“上弦の鬼”は、鬼舞辻無惨(きぶつじ むざん)に仕える最強の鬼たち。
無惨の配下の中でも最も強く、柱たちを何人も倒すほどの恐ろしい存在です。
でも、ただ強いだけじゃないのが鬼滅の面白さ。それぞれの鬼には、鬼になる前の“過去”や、“心の弱さ”がありました。
この記事では、
✅ 上弦の鬼の一覧と登場する編
✅ 各鬼の簡単な紹介と心理
を、わかりやすくまとめて解説します!
気になる鬼の個別記事にもリンクしているので、もっと深く知りたい方はそちらもチェックしてみてくださいね。
位階 | 名前 | 能力・血鬼術 | 特徴 |
---|---|---|---|
上弦の壱 | 黒死牟(こくしぼう) | 月の呼吸(剣技系の血鬼術) | 元・鬼殺隊の剣士で、霞柱・時透無一郎の先祖。六眼と6本の腕を持つ。 |
上弦の弐 | 童磨(どうま) | 冷気・氷を操る血鬼術 | 宗教団体の教祖。感情が希薄で常に笑顔。胡蝶しのぶと因縁がある。 |
上弦の参 | 猗窩座(あかざ) | 破壊殺(格闘術) | 武術に特化。強さを何より重んじる。煉獄杏寿郎と激闘を繰り広げた。 |
上弦の肆 | 半天狗(はんてんぐ) | 分裂と感情体の操縦 | 怯えの感情から分裂し、複数の分身体を戦わせる。無惨に忠実。 |
上弦の伍 | 玉壺(ぎょっこ) | 壺を使い水棲生物を操る血鬼術 | 壺から異形の魚や生物を生み出す。芸術に執着。 |
上弦の陸 | 堕姫(だき)&妓夫太郎(ぎゅうたろう) | 帯の操作(堕姫)、毒を含む血鎌(妓夫太郎) | 遊郭に潜んでいた兄妹鬼。二人一組で「上弦の陸」とされる。 |
黒死牟(こくしぼう)【上弦の壱】

登場編:無限城編
上弦の中で最強の鬼。長い髪に鋭い眼光、そして異形の刀を持ち、月の呼吸を使います。
黒死牟は鬼になる前、人間として剣士の道を歩んでいました。しかし、双子の弟・継国縁壱という**「天才」に対して深い嫉妬と劣等感を抱いていました。
「どうして自分だけが凡人なのか…」
その気持ちが彼を苦しめ続け、最終的に「強さを求める」という執念が鬼になる道を選ばせます。
心理学的に見ると、これは劣等感と承認欲求**の極端な形。
詳しくはこちら→ 黒死牟の過去と心理を徹底解説
童磨(どうま)【上弦の弐】

登場編:無限城編
一見すると笑顔で明るく、信者を集める教祖のような存在。しかし童磨は、本当の意味で「心」がない鬼でした。
愛情を知らず、悲しみも理解できない。彼は「人を助けるために食べる」という歪んだ価値観を持ち、女性や子どもを食らいます。
幼いころから「神の声が聞こえる」と言われ、崇拝されて育ったため、他人の感情を理解する力が育たなかったのです。
これは心理学でいう共感能力の欠如=サイコパス傾向。
詳しくはこちら→ 童磨の冷酷さと過去を分析
猗窩座(あかざ)【上弦の参】

登場編:無限列車編・無限城編
武を極めることに異常なまでにこだわる猗窩座。彼は「弱い者が嫌いだ」と言いますが、その裏には深い理由があります。
人間時代、彼には守りたい大切な人がいました。しかし、その人を守れず失ったことで、自分の弱さを強く憎むようになりました。
その結果、「強さこそ正義」という価値観に固執し、鬼としても「強い者と戦いたい」という欲望を抑えられなくなったのです。
心理学的には、これは過去のトラウマを補うための防衛反応。
詳しくはこちら→ 猗窩座の強さと悲しい過去
半天狗(はんてんぐ)【上弦の肆】

登場編:刀鍛冶の里編
臆病で嘘つきな性格を持つ半天狗。彼の特徴は、戦闘中に感情ごとに分裂し、複数の鬼になることです。
「怯え」「怒り」「楽しみ」などの感情を鬼にすることで、恐怖から逃げていたのです。
人間時代も罪を重ねながら「自分は悪くない」と言い続けてきた人物で、責任を取らない卑怯な性格でした。
心理学で見ると、これは責任回避型の防衛機制。怖さや罪悪感を分裂させることで、自分を守ろうとしていたのです。
詳しくはこちら→ 半天狗の恐怖と分裂する理由
玉壺(ぎょっこ)【上弦の伍】

登場編:刀鍛冶の里編
壺を自在に操り、奇妙な魚や化け物を生み出す玉壺。その芸術への執着は異常で、「自分の作品こそ世界一美しい」と信じて疑いません。
人間時代から、彼は奇怪な行動を取り、他人の命を軽んじていました。ファンブックによると、彼は生まれつき異常な性格で、芸術を追求することで自分の価値を証明しようとしていたといわれています。
心理的には、これは自己愛性パーソナリティの極端な形。
詳しくはこちら→ 玉壺の異常な芸術観と狂気
妓夫太郎&堕姫【上弦の陸】


登場編:遊郭編
兄妹でひとつの上弦を務める特別な存在。
妓夫太郎は醜い容姿のために酷い扱いを受け、妹を守ることで自分の存在価値を見出していました。堕姫は逆に、その美しさゆえに大人たちに利用され、悲しい運命をたどります。
二人とも、「お互いしかいない」という強い依存関係の中で生きてきたのです。
心理学的には、共依存関係といえるでしょう。
詳しくはこちら→ 妓夫太郎&堕姫の悲しい絆
まとめ
上弦の鬼たちは、ただの悪ではなく、それぞれ人間らしい弱さやトラウマを持っていました。
鬼滅の刃が多くの人を惹きつけるのは、敵である鬼にも「共感できる部分」があるからかもしれませんね。
もっと詳しく知りたい方は、気になる鬼の個別記事をチェックしてください!
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